尿管結石は、結石ができる場所や結石の大きさによって痛みの箇所も強さも異なってきます。
結石ができても腎臓の中にあるだけでは通常痛みは感じません。
それは腎臓の中の粘膜には痛みを感じる神経が通っていないからです。
腎臓から落ちて尿管に詰まることで初めて痛みを感ます。
多くの人は突然発作が起こるように激しい痛みを感じ、その痛みは七転八倒してもだえるくらいの痛みでもあることが特徴です。
痛みを感じる場所としては、背中や下腹部が主になります。
しかし尿管結石は、それを原因とした関連痛を引き起こす場合があるので注意が必要です。
関連痛とは、痛みのある場所に痛みの原因があるのではなく、違う箇所の原因がきっかけで引き起こす痛みのことです。
例えとして、内臓の疾患が原因で肩こりを併発したり、肩こりが原因で頭痛が起こったりすることがありますね。
そういった痛みを関連痛といいます。
尿管結石では関連痛として、背中や下腹部だけでなく、太ももの内側や足の先まで痛みが響くことがあります。
尿管結石で起こるほとんどの痛みは、腎臓が腫れて腎臓を包んでいる外側の皮膜が引き伸ばされることによって起こります。
どうして関連痛が起こるかというと、この腎臓の外側の皮膜が引っ張られたときに痛みを伝える神経と、太ももの内側や足の先につながる神経が非常に近くにあるために起こるのです。
そのため本来は腎臓が痛んでいるのに、太ももや足の先が痛んでいると勘違いしてしまうのです。
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