尿管結石による主な症状は血尿や痛みがあげられますが、場合によっては発熱することもあります。
尿路結石が感染を引き起こして腎盂腎炎になった場合に、腎盂腎炎の炎症が発熱を引き起こすのです。
尿管結石が発生し、結石が尿管のいずれかで詰まって尿の流れがそこで停滞してしまうと、やはり雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そして尿管結石がそのまま長時間尿路を塞いだままでいると尿が腎臓の内部に逆流してしまい、細菌に感染して腎盂腎炎を引き起こしてしまうのです。
尿管結石になっても発熱しない人もいますが、この腎盂腎炎にかかってしまった場合にはほぼ発熱すると言っていいでしょう。
発熱以外にも、残尿感や頻尿といった症状もあらわれます。
発熱の高さも個人差がありますが、人によっては39度を超える高熱が出る人もいます。
基本的に体内で炎症がおこると、病原菌と白血球が局所で激しく戦うので、それに伴って熱が出ると言われています。
ただ、ウイルスや細菌が戦っているのは体全体で戦っているはずなのに、体の一部分しか体温が上昇しなかったり、額だけに発熱が起こることなどもあります。
そのあたりの詳しいことはまだわかっていないのが現状です。
発熱は、炎症や感染などに対する免疫系の活性化が原因とも言われています。
酵素などの作用によって、体温上昇に関わる脳内の神経回路が活性化することによる発熱だとも考えられています。
いずれにしても発熱は体が危険信号を送っていると考えて、その原因を解明して取り除くよう努めるようにしましょう。
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