尿管結石について明確化します。結石など名がつくものには、腎臓結石、尿道結石、尿管結石、膀胱結石なるものがあります。これは、結石が出来る場所についてそれぞれ病名がついたものです。そして、私達は尿路結石という病名をも耳にするのですが、これは、先ほど述べた結石の総称です。結石が何であるかを知ることによって何故、腎臓、尿道、尿管、膀胱にそれを発生させてしまうのか理解出来るのではないでしょうか。結石とは、尿の中にある様々な物質が結晶化することによって起こるものです。しかし、何故結石が起こるのか実際のところは判っていません。しかし、尿の停滞が結石を作りやすいとまでは現在言われています。そして、その成分は八割以上がシュウ酸カルシウムだと言われています。ここで私達は、ならばカルシウムを取らないことによって結石になることを防ぐことが出来るのではないかと考えてしまう訳ですが、それは間違った考えによるものです。つまり、かえって取らないことの方に結石の危険が起こったりしてしまうのです。シュウ酸カルシウムを多く作らない。それが基本なのですが、そのためには、敢えてカルシウムを多くとることによって先に腸の中でシュウ酸とカルシウムを結合させてしまうことによって、後で尿として溶け出してしまわないよう、便化することが大切だと言われているのです。尿と便、私達はなかなかそれぞれ役割分担を掴みにくいところもあるのですが、このように密接に深く関係しあって人間というものが作られているのです。
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