尿管結石を診察する場合、簡単な問診や触診をしたあとはx線検査をするのがおおよその流れです。
X線検査は結石の大きさや結石の位置、結石の個数などを調べることが目的とされ、これによって尿路結石のおおよその状態が把握できます。
背中や下腹部の痛みといった症状は、尿管結石によく見られるのですが、尿管結石以外にもこれとよく似た症状を訴える疾患が存在するため、血尿や尿のにごりなどの検査も併用して実施する必要があります。
また、骨と違って結石は位置がはっきりしないため、造影剤を使って腎臓や尿管を造影する方法がよく使われます。
x線検査以外にも、造影剤を使用して尿流を調べる排泄性尿路造影検査も引き続いて実施されることが多いでしょう。
このx線検査でやっかいなのは、X線では写らない結石が存在することです。
尿酸結石やシスチン結石といった結石の素材によっては、x線を透過してしまうので確認することがむすかしいことがよくありました。
しかしこういった従来のx線検査では確認できなかった結石も、最近のCT検査では診断が可能になってきました。
このくらい最近のCT検査の精度は高性能なものになってきています。
ただこのような大がかりで高性能な装置は、ある程度の大きな規模の医療施設でなければ設置されていないという問題があります。
診察はいきなりこのような高度な検査をすることはほぼありませんが、症状がひどく緊急を要する場合は、こういった面も視野に入れて病院を受診するようにすることが必要です。
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