尿管結石の症状は、結石の大きさや結石の出来る場所によって多少異なってきます。
そういったことに関わらずに全体的に表れる症状を、以下にまとめていきたいと思います。
・血尿
どうして血尿が出るのかというと、結石と粘膜とがこすれて出血した血が尿に混ざるからです。
この血尿も、目で見てハッキリとわかる血尿と、詳しく顕微鏡で見て初めてわかる血尿とに分かれます。
痛みなどは特になくても、血尿だけで診察に行って尿管結石が見つける患者さんもいるのです。
・尿がにごる
結石ができて、そこに感染が加わると尿がにごることがあります。
血尿ではなく全体的に尿がにごっている場合は、白血球が混ざっている「膿尿」が疑われます。
・発熱
結石が感染を起こして、腎盂腎炎になれば炎症から発熱を引き起こします。
・痛み
結石のある場所によって痛みの出る箇所も多少変わってきますが、主に背中や下腹部に発作的な強い痛みを感じます。
結石が腎臓の中にある状態だと、腎臓の粘膜には痛みを感じる神経が通っていないため痛みを感じることはありません。
結石が腎臓から落ちて尿管に詰まったときに「水腎症」という腎臓が腫れる症状を起こします。
それによって激しい痛みを感じるようになるのです。
非常に危険なのは、尿管結石の痛みは突然起こることが多く、それも七転八倒するくらい激しい痛みに襲われることが特徴です。
慢性的な結石の場合はあまり痛みを感じないことが多いですが、尿管結石になった人の多くは、突然激しい痛みに襲われています。
治療法としては、主に結石の大きさによって変えられます。
結石の大きさが1センチ以上あり、尿が流れない・薬が効かないなど危険な状態にある場合は手術をしたりレーザーで結石を砕いたりする方法がとられます。
結石の大きさが小さく、自然に流れそうな場合は薬を投与しながら様子を見て治療をすることもあります。
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