血尿。それはとても恐ろしい症状です。まさに驚くべき出来事なのではないでしょうか。大体、便器の白に被さる赤色とはなんとショッキングではありませんか。血尿がでた。私達はそれだけで、尿管結石とは結びつきません。もっといろいろと恐い病気のことも想像してしまうのではないでしょうか。そして、尿管結石だったとしても、何故血尿にまで至ってしまったのでしょう。対応が遙かに遅れていたのでしょうか。
実際、尿管結石とは血尿が結びつく症状ではありません。結石が尿管を傷つけてしまったから、顕著に血尿として現れてくるだけの話しです。血尿がなくただ痛みだけを感じる人もいるでしょう。血尿が出て痛くないという人もいるかもしれません。いずれにせよ、それは体内の変調を私達に教えてくれるためのシグナルでもある訳です。
何ごともなければ私達はそれだけ尿管結石に気付かず、結石を大きく尿管で育ててしまっているという事態にもなりかねないのです。
今であれば尿管結石と判れば、それほど、死に至る病でもないため恐れるに至らなくもなっては来たのですが、そもそも一体昔の人はこの結石をどのように対処していたのでしょうか。結石の疝痛に対してどのように耐えていたのでしょうか。江戸時代の人は。室町時代の人は。
尿管結石は贅沢病だと言われています。美味しいものばかり食べているとこういう事態にもなってしまう可能性があると言われています。昔の人は、結石にはならなかったのでしょうか。