泌尿器科。これがまた恐ろしい診療科目です。恐ろしく、そして恥ずかしい診療科目です。
まず私達は、性器をさらけ出す病気にはなんともなりたくはないと考えてしまう訳なのですが、それに反比例してなかなか性器の、そして肛門の病気も多いものです。私達は、恥ずかしさとともに、性器というものを、排泄行為というものを人間生活から隔離し生活するようになってしまったのですが、排泄ということをとっても、食べるということと同じくらいに人間にとって大切なことなのではないでしょうか。そして、私達は高齢化社会にあたり、どんどんと長生きして生きるようになってしまった訳です。認知症などかかってしまったら、私達は排泄すら自分の力ではどうすることも出来なく、人の手を借りなければどうすることも出来なくなってしまう訳です。それを介護する人。そこの関係にはもはや、恥ずかしい、恥ずかしくないそんなことを言ってる場合ではなくなってしまいます。
そして、泌尿器科にかかわる多々の病気、尿管結石も泌尿器科であり、性病も泌尿器科です。行くのが恥ずかしいからと、大事に至ってしまうケースというのも出てくるのではないでしょうか。もう私達は今まで恥ずかしいと隠していたものを、さらけ出すための多くの機会をこれから体験していかなければならないのかもしれないのです。恥ずかしいと思い、そして、それでもさらけ出さなければならない。それを通して私達のことを人間と総称するのではないでしょうか。
PR